JR函館駅の目と鼻の先に位置する函館の一大グルメスポット『函館朝市』。約250ものお店が軒を連ね、1日に平均3000人もの観光客が訪れます。終戦直後に始まった近隣農家による立ち売りがルーツで、長い年月をかけ露店やドームに姿を変えました。市場内のお店にはホタテやカニなど新鮮な魚介類はもちろんのこと、昆布やメロンなど北海道ならではの食材が盛りだくさん。空まで届きそうなハリのある店員の声に、そこかしこから漂ってくる磯の香り、お店の人との対話や試食を楽しみながらのお買いもの、五感を総動員してすみずみまで堪能してください。それが朝市の醍醐味です。
ちなみにほとんどのお店は昼過ぎには閉店してしまいます。朝市をじっくり楽しみたい方は、早めの時間帯に足を運ぶことをおすすめします。
イカ墨を練り込んだ真っ黒な皮に包まれた"いかすみまん"。
具にはたっぷりのイカが使われていて、コリコリとした食感は癖になる味わいです。
こちらは"毛がにまん"。
ふかふかの皮の中にはカニの身がぎっしり。
全国トップレベルの漁獲量を誇り、「イカの街」と称されるほど函館のイカは有名です。函館朝市でもイカ刺しやイカソーメンをはじめ、さまざまなイカ料理が楽しめます。そんな中で特に賑わいをみせるのが『元祖活いか釣り堀』。ここでは、毎朝漁港から直送される活きたイカを、専用の釣竿で釣ることができます。釣った"獲物"は職人がその場でさばいてくれますので、文字通り鮮度100%のイカ刺しを十二分に味わえます。
イカ釣り体験の料金は、時価(税込600円~)。夏~冬にかけては「スルメイカ」、冬~春は「ヤリイカ」を釣ることができます。
イカのミミの部分(エンペラ)に釣り針をひっかけるようにして釣るのがコツです。
釣り上げたイカは水やスミを吹いて攻撃してくるかも?!
釣り上げるのに集中しすぎて、真正面から受けてしまわないよう注意しましょう!
イカの種類について
函館では主に2種類のイカ(スルメイカとヤリイカ)が店頭に並びます。
旬はスルメイカが6~11月、ヤリイカが1月中旬~2月です。
ちなみにスルメイカは、函館では
材料名・重量(概量) | 塩 分 | エネルギー | タンパク質 | 脂質 |
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スルメイカ 50g ![]() |
0.3g | 42kcal | 9.0g | 0.8g |
ヤリイカ 50g ![]() |
0.2g | 43kcal | 8.8g | 1.0g |
豚バラ肉 50g ![]() |
0.1g | 198kcal | 7.2g | 17.7g |
生卵 正味 50g ![]() |
0.2g | 76kcal | 6.2g | 5.2g |
参考資料:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
函館朝市全体をぐるっと散策
※数値は取材班による測定値であり、ルートや年齢、体格、運動能力などによって増減しますので、"目安"としてお考えください。
もっと詳しく知りたい方はコチラ
昆布だしを上手に使って減塩
世界でも健康食として注目されている「和食」ですが、注意したいのは塩分の高さ。そこで活用したいのが、食材の持ち味を引き立たせる『だし』です。
北海道はだしの代表的な素材である昆布の産地としても有名で、日本の昆布生産量の約90パーセント以上を占めています。もちろん、函館朝市でも多くのお店が昆布を扱っています。
だしは単独で使うよりも組み合わせることで飛躍的にうま味が強まります。かつお節や干し椎茸などと組み合わせて美味しく減塩しましょう。
日々の食生活にだしを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?その際は、塩分が含まれているものが多い市販のだしの素ではなく、天然の食材を用いることをおすすめします。
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顆粒昆布だし![]() |
顆粒かつおだし![]() |
みそ汁1杯分は150ml(3/4カップ) |
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手作り昆布だし![]() |
手作りかつおだし![]() |
水に対して3%の昆布を 加えて作ったもの |
水に対して3%のかつおを 加えて作ったもの |
出典:『塩分早わかり 第4版』 女子栄養大学出版部
昆布のことを詳しく知りたい方におすすめ
JR新函館北斗駅から北へ、車を5分ほど走らせると、北海道昆布館にたどりつきます。ここは、昆布について詳しく学べる見どころたくさんのミュージアムです。最新の映像と音声機器を装備した直径16mのドーム型シアター、昆布の製造工場の見学、ここでしか買えない昆布館オリジナル商品など、昆布好きの方にとっては函館観光の際に外せないスポットといえそうです。
もっと詳しく知りたい方はコチラ